- ヴィンテージ コンパクト
- 厳選コンパクト・希少コンパクト
- フィンバーグ Finberg ギヨシェ 透明感 美術的な工芸品 入手困難な希少品 ハンドペイント 価値あるアンティークコンパクト アメリカ製 Guilloche 1920年代1930年代の作 FMCO
フィンバーグ Finberg ギヨシェ 透明感 美術的な工芸品 入手困難な希少品 ハンドペイント 価値あるアンティークコンパクト アメリカ製 Guilloche 1920年代1930年代の作 FMCO
フィンバーグ Finberg ギヨシェ 透明感 美術的な工芸品 入手困難な希少品 ハンドペイント 価値あるアンティークコンパクト アメリカ製 Guilloche 1920年代1930年代の作 FMCO
送料無料 0円
- 在庫数:
- SOLD OUT
- カテゴリ:
- ヴィンテージ コンパクト > 厳選コンパクト・希少コンパクト
- 商品番号:
- G969










後ろの白いギヨシェ製品は「完成の頂点にあるギヨシェ 芸術品としてのパウダージャー」の商品ページでご覧いただけます









傑作を作りつづけた Finberg(フィンバーグ)。彗星のように現れて消えたブランド、 Finberg。装飾技法の素晴らしさによって、目の肥えたコレクターから愛された Finberg。この Finberg のコンパクト製造は1920年代から1940年代、20年に満たないわずかな期間です。現存しているものは非常に少なく、その意味でも価値の高いアンティーク・コンパクトです。
「フォゲットミーノット色」の柔らな表情を持つ、小さな小さな宝物です。澄んだギヨシェは、このブランドならではの素晴らしさ。100年近い月日を経たアンティーク・コンパクトですが、メカに狂いもなく、みごとと言うよりほかありません。

Finberg(フィンバーグ)の優雅なテイストは格別です。逸品と呼ぶにふさわしい技巧のカギは guilloche(ギヨシェ/ギロシェ)です。
ギヨシェは、今ではほとんど見ることの無い技法です。見られるとしても、とても高額な腕時計にほどこされているくらいです。
もし現代で、こうしたギヨシェのコンパクトを特注するとしたら、伝統工芸の「金工」作家と「七宝」作家の出番を仰ぐことになるでしょう。(ギヨシェと呼び習わす技法は、1つの技法ではなく、複数のテクニックの総合です。)
まずは「金工」の工程です。写真4をご覧ください。コンパクト本体の金属に、浅い彫刻が見えています。写真6の底面側の模様は、いっそう密なものです。
次にガラス釉薬の工程に進みます。写真7・8で、トロリとしたガラスの質感をご覧ください。
この工程では、下の金属彫刻を透かし見せるために、均質に、ごく薄く、釉薬をかけて焼きます(約800℃で)。「釉薬をかける→焼く」の工程を複数回おこない、完成させます。エナメラーと呼ばれるクラフトマンの分野です。現代日本で、こうした技術を持つのは「七宝」作家です。
「釉薬をかける→焼く」の工程の途中で、バラのハンドペイントをします。アテルボロ・ローズ・パターンです。バラを大きく、濃淡をつけて手描きし、周囲に葉を添えています。
バラを手描きした上にも、釉薬を掛けて焼きますので、バラは半永久的に守られます。すれて消える等の心配がありません。
パウダーコンパクトとしての構造は、ミニサイズながらよく考えられています。
写真9をご覧ください。底面側(てのひらに乗る側)はお粉の場所。これは現代も同じです。凝った細工の内フタが付いています(写真11)。
天面側にはチークの場所が設けられています。通常、チークの場所は、金属製の鏡でかくされていて、チークが見えません(写真13)。
Finberg の美術的な工芸品を、どうぞお楽しみくださいませ。

Finberg(フィンバーグ)の成功の秘密は、米国マサチューセッツ州アテルボロで創業したことにあるかもしれません。
当時、このマサチューセッツ州アテルボロは「宝石の町」(宝石加工の工場が集中していた町)と呼ばれ、栄えていました。
若くしてアメリカに渡った青年 Finberg は、この町で、宝石職人としてキャリアをスタートさせました。
時が経ち、Finberg 氏が、宝石加工・印刷物・香水を扱いながら、バニティケース(化粧品ケース)にも進出したのは1910年ごろ。近隣のバニティケース工場には、すでに高い評価を得ていた R&G Co(会社名は R&G Co / ブランド名は 「ラ・モード」)があり、大きな目標となったようです。
Finberg 氏が立ち上げたのは、FMCO(会社名 Finberg Mfg.Co. の頭文字)。このお品にも、この刻印 FMCO が入っています。
Finbergの特徴は「優雅な品格」「コサンバティブなエレガンス」。創業者が若い頃につちかった「宝石職人としての審美眼」が生きています。
Finberg の技術的な強みは、凄腕のエナメル職人(究極のエナメラーと称賛されたフレデリック・クーパー氏)をかかえていたこと。均質で、薄く、透明感のある釉薬をかける技術は Finberg の誇りでした。100年近く経った今も、エナメルはその魅力をよく保っています。

【 説 明 】
アンティーク・コンパクト(まもなくアンティークとなる、長い年代を経たお品)としてのコンディションを申し上げます。その点ご了承賜りますようお願いいたします。
天面のギヨシェは良好なコンディションでございます。ガラスの表面に付いた小キズは少しございます。
金属板の鏡はお顔が良く見えます。ゆがみはございませんが、小キズは少しございます。鏡を持ち上げるツマミは少し固めです。
蝶番・留め具の調子はとても良好です。ぴったり閉まります。
お粉の場所は金属の変色が少しございます。写真15をご覧ください。お粉の場所のフタ(凝った細工の内フタ)を持ち上げるツマミは少し固めです。
チークの場所は金属の変化がございます。写真14をご覧ください。通常使用の場合、この変色は金属製の鏡でかくされています。またご要望により「白い耐水シート」を貼ってお届けすることも出来ます。お申し付けください。
底面のギヨシェは良好なコンディションでございます。ガラスの表面に付いた小キズは少しございます。
【 サイズ 】
5.7cm × 4.4 cm 厚さ… 1.3 cm
![]() |
![]() |