マーヒル Marhill 名刺サイズのカードケース 未使用品 飛び交う蝶々 ギヨシェ 趣味的な小物入れ 金属製の押さえバー ペルラージュ研磨仕上げ Guilloche チョウ シガレットケース

左の２点はシガーケース。右は Marhill のコンパクトです↓


左端は「ストラットンのカードサイズの小物入れケース」
中央は「マーヒルの名刺サイズのギヨシェ・ケース（蝶）」
右端は「マーヒルのギヨシェ・コンパクト（カトレア）」（お粉用）


趣味的な楽しさにあふれたギヨシェのケース。現在の一般的な名刺が楽々入る「大きめサイズ」です。

清楚な白いギヨシェに、蝶のハンドペイント。金彩ものびやかなタッチです。価値ある技法で、世界にひとつのケースが作られました。

アメリカ Marhill（マーヒル） の1950年代の製品でございます。


ニューヨーク Fifth Avenue で装身具などを販売していたマーヒル。どの製品も上質で品良く「さすが五番街」と思わせるクオリティです。

このケースは手の込んだギヨシェ技法で作られています。この技法については「シルドクラウト ギヨシェの輝き 清楚な美しさにあふれた６点セット」をどうぞご参照くださいませ。

このケースも今ご覧いただいた６点セット同様、ガラス釉薬の下地に、精密なパターンがぎっしりと彫られています。４枚目・７枚目の写真をご覧ください。菊の花びらを敷きつめたような美しさです。

その下地の上にガラス釉薬をかける工程を行います。「ガラス釉薬を掛ける→高温で焼く」という工程をワンセットとして、何セットもくり返します（これを１セットですますことは絶対に不可能です。透明感がなくなり、繊細な美しさも出せません）。その何セット目かで蝶のハンドペイントを入れています。

ハンドペイントは素朴なようでいて、色差し（ピンク・黄・青・赤・黒）がはみ出しておらず、細心の注意で、丁寧に描かれたものと分かります。

この素敵なハンドペイントのあとには、また「ガラス釉薬を掛ける→高温で焼く」の工程が行われていますので、ハンドペイントは、かすれることなく半永久的に守られます。これがギヨシェの大きな利点です。

そして最後に、金彩師が金彩で花の枝を５本加え（ハンドギルディング）、さらなる装飾としています。５頭の蝶と５本の枝がバランス良く配置され、純白の間合いも程よくて、ギヨシェの透明感を心ゆくまでお楽しみいただけます。

内部のすべては熟練の職人によるペルラージュ（perlage）仕上げになっています。みごとです。

もとは女性用のシガレットケースとして生産されたものですが、全く使用されていませんので、匂いなど全くありません。大きさは現在の一般的な名刺が楽々入る大きめサイズです。下から４枚目の写真が名刺を入れた状態です。

新生活のスタートに存在感のある、清楚なケースをいかがでしょう。


【 サイズ 】
10.1 × 7.8 cm　　厚さ… 1.5 cm